東武杯優秀選抜野球大会（春）（高学年）  vs 豊島ブレイズ (2020/2/23 11:00 越ヶ谷多目的グラウンド)

天気晴朗なれども風強し。

時折強烈な北風が襲うグラウンド。

グラウンドに並びたるはニューダイヤフレンズ令和元年度団員。

6年生4人は卒団まであと1ヶ月弱。

残された時間はあとわずか。一試合でも多く試合をしたい。

皆の思いが一つになって、勝利に向かって突き進む。

東武杯優秀選抜大会。最後の公式戦。さあ、プレイボール！

 

先発は

1番　捕　手　韋駄天だんじゅうろう

2番　遊撃手　バッチこい！みつき

3番　投　手　令和元年度主将りょう

4番　一塁手　瀬崎の大砲ののは

5番　三塁手　小悪魔ここみ 

6番　二塁手　フルスイングりいこ

7番　中堅手　パンチ力のあ

8番　右翼手　レフティーたけとら

9番　左翼手　小型機関車りゅうのすけ

 

初回の守り

緊張感のあるマウンドだったと思うが先頭打者をラッキーな捕手ゴロで打ち取る。

これでりょうの緊張感が一気に解れた。

2アウトからランナーを進めてしまうがバッテリーエラーの1失点のみ。

上々の立ち上がりを見せる。

ダイヤのエースりょう

裏の攻撃

先頭だんじゅうろう倒れるも、みつきが四球を選んで出塁。

盗塁、バッテリーエラーで三塁へ進むもりょう、ののは倒れ無得点。

 

2回

りょうのピッチングは今年のBESTの出来。

先頭打者を一塁ゴロで1アウト。

続く打者の打球は痛烈な二遊間への打球。

りいこが片膝状態からの逆シングルで好捕！

アウトに取れなかったが抜けていたら長打という打球を見事に抑える。

助けられたりょうは後続を見事に抑え無失点。

逆転への流れを作る。

守備で貢献りいこ

 

裏の攻撃はここみから

長年ニューダイヤフレンズで見てきた最終戦。

他の団員よりも試合の重要性について思いは強い。

遡ればみずき、けいじ、りょう、あおい。4年代の最終戦を東武杯で経験してきた。

今は自分たちの番。

振り抜いた打球はレフトへの飛球。思いを乗せた打球はレフトのグラブからこぼれる。

逆転への狼煙を上げる先頭打者出塁！

続くりいこは四球。のあが倒れるも1アウト2、3塁のチャンス。

打席にはたけとら。

次年度副キャプテンとしてお世話になった先輩への恩返しの打席に燃える。

打った打球はサード前への力ない打球。サード突っ込む。

打球を見たここみ は一気にホームに突入。

サードバックホーム、ここみスライディング。。。

ここみがタッチを掻い潜る見事なスライディングで同点！ランナーは尚も2、3塁！

見事なスライディングここみ 

続く打者はりゅうのすけ。

兄であるキャプテンりょうと毎週ほとんど休みなくダイヤの活動に参加。

昨日からの発熱があった為躊躇もしたが、本人の希望が強く無理を押してスタメン起用。

兄ともっと試合がしたいという執念で勝ち得た打席。

弾き返した打球は1、2塁間を破るタイムリーヒット！

思いの分だけ打線がつながった。この回で逆転に成功！

今日は6年生のために

 

3回は逆転の勢いに乗ってはつらつプレーが連発。

先頭打者を三振！続く打者のセンターに抜けようという打球をみつきが回り込む。

送球をののはが好捕。2アウト。

締めはりいこがセカンドフライをガッチリ。

1失点するものの勢いを加速する。

裏の攻撃の先頭打者は1番だんじゅうろう。

りいこより先に入団もここ一年は姉弟で切磋琢磨し技術を上げてきた。

見事にレフト前ヒットで先頭打者出塁。

続くみつき。

意表をつくセーフティーバントを敢行！

1塁での際どいタイミングに魂のこもったヘッドスライディング！

見事にセーフをもぎ取る！

守備でも攻めるみつき

気持ちの熱くなるビッグプレーでこの回1点追加。

さあ、勝利も見えてきた。

 

4回の守備

りょうは好調をキープ。

簡単に2アウトをとるが、ランナー2塁からレフトオーバーのタイムリーヒットを打たれる。

しかし、この打球処理。だんじゅうろう→みつき→りいこの中継プレーで

バッターランナーを2塁で刺殺とする！

またまたビッグプレーが飛び出す展開にベンチ、父兄は勝利の二文字が頭をよぎる。

しかし団員達には勝利というプレッシャーが襲い掛かる。

 

5回の守備

ここまで先頭打者を抑えてきたりょう。

この回の先頭打者の打球はセンター方向への飛球。

いつもならば無難に前に落としてからワンヒットに抑えるプレーが目立つのあ。

しかし今日は違った。

仲の良い4人との絆を勝利で最高の物にしたい思いが打球へ突っ込む勇気をくれた。

伸ばしたグラブのわずか先をかすめボールは点々。。。

無情にもランニングホームランとなってしまう。

同点。

しかし、のあの熱い思いが詰まった最高のプレーだった！

強い気持ちで試合に臨んだのあ

ベンチ父兄の頭によぎった勝利の二文字は、団員達にはプレッシャーとなって襲い掛かる。

ヒット、エラー、四球が絡みこの回は3点返される。

 

6回にも4失点した最終回の攻撃はキャプテンりょうから。

不器用ながらもチームを引っ張ってきた六年生唯一の男子。

一年間ほぼ休むことなく、大敗を喫する試合でも一人で投げ抜き、

低学年の試合にも帯同、指導者に怒られる機会も恐らくチーム最多。

でも野球が好きで頑張った。

公式戦最後の打席。打球はバットの先に。野球の神様はりょうの打席にそっと微笑んだのか

当たりは悪いが飛んだところが良かった。ライト前ヒット！

続くはののは。

ここみと一緒に1年生から入団。りいこ、のあが入団し女子部を結成。

楽しかった一年間を思い出しながらも絶対に打つという気迫の現れた打席。

しかし惜しくも三振。泣き崩れるののは。

六年生の想いに応えられなかった悔しさの涙だった。

りょうの後を引き継ぐののは

 

まだ1アウト。打席にはここみ。

前の回では三塁線を抜けようかという当たりを好捕し攻撃に望みを繋げた。

兄と一緒に入団して5年。振り続けて手に入れた綺麗なスイング。

最後の打席はサードゴロ。精いっぱいの駆け抜けも無情のアウト。

 

続くりいこ。

キャリア約一年ながらも特に守備で急成長を遂げた。

今日の試合も3つのアウトをとる。思い切りの良いスイングは一時期クリーンアップを任された。

追い込まれて2ストライク。

ウェイティングサークルにはのあがいる。

同時期に入団したりいこの打席を見つめる。

打撃に天性の巧さがあるのあ。りいこが出塁し自分まで回してくれることを祈る想い。

しかし最後はスイングアウトの三振。

試合終了となった。

 

最後の試合に負けたニューダイヤフレンズ。

いつもは次の試合に向けての反省会。しかし今日は次の試合はない。

もっとできたはず、あの時にこうしていれば。

大半は後悔の念が強かったと思います。

でも名一杯やれた試合でした。楽しく、緊張した試合だったと思います。

悔しさは次のステージで晴らしてほしい。もちろん野球でなくても良い。

後悔しないよう最大の準備で迎えた東武杯最後の公式戦。

思い出に残る良い試合でした。

中学生でもがんばれ！